寒山寺

青梅市立美術館、吉川英治記念館、寒山寺 2021_05_29

塩船観音寺を参拝した後は、再び青梅街道まで戻り、青梅市立美術館を目指します。

青梅市立美術館

青梅市立美術館

五百城文哉という人の作品展をやっていました。例によって、なんの下調べもしていかなかったので、行きあたりばったりです。「いおきぶんさい」と読むそうで、明治時代に活躍した洋画家だそうです。

日光に住んだ人で、幾つか東照宮を描いた大きな作品もありましたが、ほとんどが小さく可愛らしい、高山植物を水彩で描いたものでした。植物図鑑の挿絵のような感じの絵ですが、牧野富太郎と植物採集したりしたそうなので、そういった人だったのでしょうね。

あまり大きくはない建物の2階の2つの展示室がこの特別展の会場で、展示場所はそれだけ。一般展と分けるほどの大きなスペースは確保出来ていないみたいですが、まあ私が住んでいる市ではそもそも美術館や博物館なんか無いぐらいなので、それを考えれば上出来なのでしょう。

一通り見終えた後に、今度は近くの吉川英治記念館へ。

吉川英治記念館

吉川英治記念館

言わずと知れた昭和中期の大衆作家で人気のあった人で、歴史を題材にとにかく大作、大長編の多い人です。

吉川英治は横浜に生まれ、小田原や横浜港の桟橋会社を経営していた父について横浜で育ったそうですが、戦時中に青梅に疎開して、青梅と縁ができたそうです。
以前に訪問した玉堂美術館の川合玉堂も同じような経緯で青梅に縁ができた筈だったので、文化人が疎開するのにちょうどよい距離感と豊かな自然があった土地なのでしょう。

記念館は昭和52年から吉川英治国民文化振興会によって運営されていましたが、令和2年(昨年)青梅市に寄付されて市の施設になったそうです。

見学ルートはまず日本庭園の遊歩道を巡って、受付とは反対側の展示館を見学してから母屋を見学、というコースになっていました。

吉川英治記念館
(何故か庭の中に埴輪の兵士像が。吉川英治の作品の中には古墳時代を描いたものは無かったように記憶していますが。)

吉川英治記念館

吉川英治記念館

吉川英治記念館

吉川英治記念館

吉川英治記念館

展示館にはいろいろとゆかりの品が展示されていますが、その中で気になったのが天皇陛下からくだされた文化勲章の表彰状。名前が吉川英次になっていて、なんとこの大事な表彰で名前を間違えたのかと思っていたら、本名は吉川英次(よしかわひでつぐ)なのだそうですね。

それと、割と大きめの写真で吉川英治の一周忌に集まった軽井沢文壇の文士たちの集合写真。
ほとんど顔と名前が一致しませんが、いかにも神経質そうな井上靖や真ん中に偉そうに座る川端康成などは見覚えがあります。
説明に書かれた名前を辿ると、柴田錬三郎の名が。
で写真と突き合わせると、一周忌の法要なのに、ノータイでラフなジャケットでハスに構えたチンピラっぽい男が。まあジャケット着ているだけでも上出来といった風体です。
 他の文士たちも文士だけあって、そこまで堅苦しい格好をしている人はいませんし、撮影した場所が避暑地の軽井沢だったのでこうなっただけなのかもしれませんが、写真でもにじみ出る雰囲気が実に無頼です。さすが柴錬。

母屋の方は明治に建てられた養蚕農家を吉川英治が改装して使っていたそうです。母屋の部分は中に入れるのですが、確かにどの部屋も畳敷きで古民家の佇まいがあって良い感じ。でもそれだけではなく、玄関の右脇には土間形式で靴を脱がずに入れる応接間があって、台所の脇から直接降りられるようになっています。これは古民家などには無い形で、ここで来客や編集者と吉川が応対したのだろうか、と想像が膨らみますね。
英治が籠もって執筆した書斎は建物がそこだけ洋風になっていて、洒落た雰囲気っぽいのですが、中には入れないようになっていて、ちょっと残念。


次に向かったのはかんざし美術館でしたが、駐車場にロープが張ってあったので、そのすぐ向こうの寒山寺の駐車場へ。
で、歩いて戻ってみたら、閉館していました。でも、閉館の案内は出ておらず、単に扉が仕舞って、受付のシャッターも閉まっているだけでした(ホームページで確認したら、今日は営業してるみたいですね)。

寒山寺は中国蘇州の有名な寒山寺にちなんでいるそうで、書家の田口米舫が明治15年に寒山寺を訪れた際に釈迦仏を託され、昭和5年にこの御岳渓谷に小さなお堂を作って収めたそうで、駐車場からだと、渓谷に向かって下っていく途中に鐘があって、その脇道を登るとお堂があるという位置づけになります。

お堂は閉まっていて、中に今でも釈迦仏があるのかは分かりませんが、今の時代、こんなところに置いておくとすぐに盗まれそうなので、空にしておいたほうが良さそうです。
それに、来歴を聞くと、仏像が収まっているというだけで、宗教施設という感じがしませんし。

寒山寺

寒山寺

寒山寺

寒山寺

寒山寺

寒山寺

寒山寺に登る道の脇をさらに少しだけ下ると、渓谷に掛かった橋があって、それを渡ると澤乃井ガーデンという多摩川を見ながら食事などが楽しめる庭園レストランが。(ちなみにさっきのかんざし美術館も澤乃井の経営)

デートにでも来たのなら、ここで一休みという気になるのですが、ソロだとハードルが高い。売店もあって、お土産になにか清酒でもと思ったのですが、めっちゃ高いWW。

なので、そこでUターンして橋を渡って、帰りました。

ここまで来たら、次は玉堂美術館から、御嶽神社がコースなのでしょうが、割と遅めに自宅を出発したうえ、途中で寄り道したり、のんびり走ってきたりしたら、すでに3時過ぎ。それにこの2つは昨年12月にも行っているので、今回はこれでおしまいにして帰ることにしました。

まだコロナが当分猛威を振るいそうですが、車で行って、屋外の施設の見学などで済ませていれば、別に3Mは大丈夫だろう、と勝手に決めつけて、また関東近郊の日帰りドライブでどこかに行ってきます。

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