難波田城公園は埼玉県富士見市の下南畑というところにあります。多分「南畑」は「難波田」を読み替えたのでしょうね。
難波田城は、鎌倉時代にできて1590年(天正18年=そろそろ戦国時代も終わり頃)に廃城となったそうです。元の城主は武蔵七党村山党の一流難波田氏だったそうですが、有名な河越夜戦で難波田氏の主家の扇が谷上杉氏が負けて、難波田氏も没落して、城主は上田氏に移り、太田資正も難波田城を支配していたが、その後小田原の北条氏に支配下にはいったという歴史だそうです。
戦国史は、中央の織田信長とか豊臣秀吉などが何をしていたかは、割と小説やドラマで見かけるので知っていることが多いですが、関東が何をしていたかとなると知識がなくて、ピンとこないです。
公園は富士見市がかつての城跡の3割を整備して平成12年にオープンしたそうです。
きれいに整理整頓された感じで、鎌倉時代という言葉からイメージする素朴さとか荒々しさは感じられず、近代的な和風庭園といった感じです。
公園のすぐ外にはごく普通の民家が並んでいて、本当に郊外の住宅地の一角にある、といった風情です。
水堀が園内のかなりの部分を占めていて、鯉が何匹も泳いでいましたが、うまく撮影できなかったのが残念。
あまり鎌倉時代らしくない、と書くと批判じみていますが、暑い日に涼し気な風情で清潔感もあり、散歩していて気分の良い公園でした。暑さのためか、あまり人もいないし。
近所に住んでいたら、ちょくちょく散歩に訪れたいような公園です。
そして、公園の奥に資料館。
展示してある資料は、お城があった時代にこだわらずに中世から現代までの富士見市の歴史や民俗に関わるものでした。
資料館入り口
入り口脇の川船
その奥には放水ポンプ
資料館の中にあったジオラマ
お祭りのときのお面が5つ。凄く楽しい。
一通り展示物を見て回って、満足したので、また水堀をたどって戻ります。途中、ちょっと脇になったところに、碑がありました。
ここが本来の正門だったみたいです。
帰ってきて、貰ったリーフレットを見ていて、資料館の奥に古民家ゾーンがあって、古民家二棟と長屋門が移築復元されていると気が付きました。そこでは地元農産物とか来園記念品とか売っていたそうで、貧乏人には記念品の購入はキツイところですが、キャベツとかあったら欲しかった……。
下調べをしないで見に行く悪癖のせいですね。
でもまあ、自宅から車を使えばそんなに遠くはないし、また見に行く口実が出来たと思いましょう。