2021年12月6日に、足利市の中心部に行ってきました。
足利市の真ん中にある足利市立美術館で、古くからのファンである諸星大二郎の展覧会を開催しているのを見るのが主目的です。
この展覧会は昨年から日本全国を巡回していて、三鷹で開催されたときに行ってきたのですが、新規に足利で追加になった資料もあるというし、これで巡回も最後なので思い切って行ってきたのです。
車を太平記館横の無料駐車場に停めて、足利市立美術館まで徒歩で5分程度。
諸星大二郎を堪能した後には、また徒歩で鑁阿寺へ。
鑁阿寺と書いて「ばんなじ」と読みます。
鑁阿寺は、鎌倉時代に足利義兼によって建立されたそうで、足利市の、守本尊である大日如来を祀っています。大日如来なので、もちろん、真言宗。
空海僧正の立像もありました。
元々は、足利館があった場所だそうで、足利市宅跡としても国の史跡に指定されています。
街の真ん中にありながら、かなり立派なお寺です。
気になったのは、刀剣乱舞や鬼滅の刃のコスプレをした人を数カ所で見かけたこと。ポーズとって、撮影とかしていました。
まあ、他人の迷惑になるようなことはしてなかったので、特に問題だとは思いませんでしたが。
そして、そのお寺に隣接する形で、足利学校があります。
足利学校は日本最古の学校で、創建したのは平安時代の小野篁、鎌倉時代の足利義兼などが挙げられてましたが、室町時代に関東管領の上杉憲実が書籍を寄進して、学校を再興してからがはっきりした歴史が分かります。
応仁の乱後にも学問の灯を絶やすこと無く続け、最終的には明治5年に幕を下ろすまでその歴史は続きます。
学校の敷地内には孔子像もありました。
ゆっくり見ていたら、この3つだけで2時間近くまで掛かりました。
駐車場はだいたい2時間を目処に、ということなので、一旦駐車場に戻り、少し離れた足利織姫神社に。
足利織姫神社は足利市を見下ろす織姫山の中腹に建つ神社です。麓から階段を長々と登るルートと、脇の駐車場まで車で登るルートがあり、私はもちろん車で登ります。
こちらの駐車場も無料でしたが、けっこう混んでいて、数台待ちになっていて、15分ぐらい掛かりました。
駐車場から織姫神社の境内に入ると、町を見下ろせるようになっています。
近年では、けっこうこの見下ろした風景が夜景として人気になっているのだそうです。
なぜ、織姫? と思ったら、1200年以上の歴史を持つ足利織物の守り神である織姫様を祀ったものだそうで、創建は江戸時代の宝永2年。
だとすると、足利氏は関係無いでしょうね。
祭神は天御鉾命と八千々姫命だそうですが、あまり御祭神アピールはしなくて、織姫をアピールして縁結びの神社として押しているっぽいですね。
ちょっと調べてみたら、どちらの神様も織物の神様のようですね。
お社は朱塗りでちょっと中国っぽい感じもします。
神社のもっと上のほうは織姫公園という自然公園になっていて、ハイキングコースもあるようですが、もちろん私は遠慮しておきました。
これで足利市の中心の見学はお終い。
他に足利商工会議所やらがあるようでしたが、車で行きにくいのでパス。
あと、まちなかからは少し離れますが、最近有名になったあしかがフラワーパークもあります。
ここは行こうかどうしようか迷ったのですが、ネットで調べたら、今の時期だと有名になった藤の花は完全に時期外れで、日が落ちてからのイルミネーションが売りになっていました。
そうなると、自宅に帰るのが遅くなるので、あしかがフラワーパークもパス。
その前にある栗田美術館も世界的にみても有数の陶磁美術館だそうで、これまた気になったのですが、朝に自宅を出るのがちょっと遅くなったのが響いて、帰りが遅くなりそうだったのでパス。
フラワーパークと栗田美術館は、今後の課題として残して置きましょう(日帰りじゃなくて、近くのビジネスホテルに安く泊まるのも良さそうな気がしてます。ただ夕食は美味しそうなものが見当たらない……)。